命を守る、トイレの力:サンコーが目指す防災への挑戦 - その2

防災について考えました。

能登半島地震(2024年1月1日)における避難所のトイレ問題 
「その2」です。


防災トイレの技術と進化

Q: サンコーの防災トイレの最大の特徴は何ですか?

【出口開発部長】 サンコーの防災トイレは、元々はアウトドア用のトイレとして販売していましたが、阪神淡路大震災をきっかけに、防災用のトイレにリニューアルをしました。

凝固剤には特殊なアルミ素材を採用していることから、湿気を徹底的に防ぐことができます。未開封であれば使用期限は無期限であり、これは災害への備えとして理想的な形です。
凝固剤は使用後も離水しない素材を使用し、衛生面でも安心感があります。

製品のバリエーションも豊富です。段ボール製とプラスチック製の7種類の簡易トイレを展開し、各家庭のニーズに合わせて選べるようにしています。
プラスチック製は天候に左右されず水洗いも可能、段ボール製は安価で軽量と、それぞれ特長があります。
便座は共通設計で、座りやすさと持ち運びのしやすさを追求し、収納ケースには取っ手も付けています。

⇑サンコーの防災用トイレ


【中西取締役】特に注力しているのが使いやすさへの配慮です。凝固剤は1日5回の使用を想定したコンパクトな5連包を開発し、一袋ずつに内容や注意分を記載。
汚物袋には詳細な使用方法を明記し、初めて使用する方でも迷わず利用できるようにしています。
高齢者の方にも配慮し、パッケージの文字を大きくし、簡易トイレは座りやすい高さに設計しています。
⇑使用方法が明記された凝固剤と汚物袋

細部にまでこだわっている理由は、地域指定のゴミ袋では内容物が見えたり、便器に被せにくいなどの問題があるためです。専用の袋を使用することで、保管時の耐久性や衛生面での安心を確保しています。

お客様からのご要望で、凝固剤のみや汚物袋のみの販売も行っており、各家庭の備蓄スタイルに柔軟に対応しています。今後も、要介護者への配慮など、さらなる改良を検討しています。常に現場の声に耳を傾け、使う人の立場に立った商品開発に注力します。



「その2」では、
●防災トイレの技術と進化 についてでした。


私たち株式会社サンコーは、
和歌山県海南市に本社があり、40年以上にわたり防災トイレの開発に携わってきました。いつ起こるかわからない災害ですが、昨年には南海トラフ地震の発生リスクも高まる報道があり、防災に対する危機感や使命感は並々ならぬものがあります。本記事では、角谷太基社長、中西取締役、出口開発部長にインタビューを行い、能登半島地震の教訓や防災トイレの重要性、そして企業の社会的使命についてお話しします。


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